Jetson TX1 セットアップ

Jetson TX1を買いました。 セットアップの手順を記録しておきます。

JetPackを使ったインストール

ホストOSはUbuntu14.04を使います。 最初Ubuntu16.04で試したのですが、OpenCV4Tegraのビルドに失敗したので、14.04で作業しました。

ホストPCで、TX1用の最新のJetPackをダウンロードし、マニュアルに従ってインストールします。 デフォルトの構成だと10GBほどダウンロードされるので、ネットワーク速度が十分な環境で作業しましょう。

インストール後、Jetsonの電源を入れ直して、

$ ssh ubuntu@tegra-ubuntu.local

でログインできればOKです。

リカバリー用SDカード作成

SDカードをさし、マウントします。/dev/mmcblk1がSDカードになっています。 ext4でフォーマットします。

NVIDIAから、TX1用のDriver PackageとSample Root Filesystemをダウンロードし、

$ sudo tar -vxjf <Driver Package>
$ cd Linux_for_Tegra/rootfs
$ sudo tar jxpf ../../<Sample Root Filesystem>
$ cd ..
$ sudo ./apply_binaries.sh

を実行します。 SDカードにrootfs以下をまるごとコピーすると完了です。 このときroot権限で操作しないと、sudoがつかえなくなって詰みます。

JetsonTX1は、eMMCの/boot/extlinux/extlinux.confを読んでブートディスクを選択します。 これを編集し、SDカードからブートするようにします。 具体的には、LABEL primary以下をファイル末尾にコピペして、LABEL sdcardにかえ、最後のほうにあるroot=/dev/mmcblk0p1を、root=/dev/mmcblk1p1に変えます。 最後に、二行目のDEFAULT primaryDEFAULT sdcardにして、再起動します。

起動後、dfなどでディスクを確認しておきます。

SSDからのブート

SDカードからブートしたとき、eMMCには/dev/mmcblk0p1からアクセスできます。 SATAポートに繋いだSSDは/dev/sdaに見えます。 ともにマウントしたあと、/dev/mmcblk0p1/dev/sda1にまるごとコピーして、eMMCの/boot/extlinux/extlinux.confを編集して終わりです。

Wi-Fiアクセスポイント設定

JetsonTX1は、単体でWi-Fiのアクセスポイントになることが出来ます。 /etc/modprobe.d/bcmdhd.confに、

options bcmdhd op_mode=2

と追記してから、こちらに従って設定します。 パスフレーズを8文字以上にすることと、WPAをパーソナルモード(PSK, PSK-SHA-256)にすることに注意しましょう。